横浜市は6月24日以降、晴天のもと最高気温30度超の真夏日が続いている(7月2日時点)。神奈川区内では熱中症の搬送者が、5月1日〜6月30日で23人(速報値)。前年同時期の4人と比較して19人増加と6倍近く、神奈川消防署は注意を呼びかけている。
熱中症は高温などの環境下で体温調節の機能が上手く働かず、体内に熱がこもることで起きる。例年梅雨入り前の5月頃から症状を訴える人が現れ、暑さが本格化する7月頃から発症が急増する。
気象庁は平年より22日早い、6月27日頃に関東甲信が梅雨明けしたとみられると発表。1951年からの観測史上最も早く、6月中の梅雨明けは2018年に続く2例目だ。
1日最多65人
市内では5月1日からの2カ月間、熱中症で340人が搬送された。前年同時期の61人から279人多く、5倍以上の値に。最高気温36・1度を記録した6月30日には、搬送者が65人と1日における今年最多の数となった。発生場所は屋外が55・9%、屋内が44・1%で屋外の発症が上回るが、直射日光の当たらない屋内でも割合としては少なくない。
症状の度合い別では軽症202人、中等症127人、重症10人、重篤1人。65歳以上では中等症以上が58・0%と6割近くで体温の調節機能が衰えた高齢者は重症化の傾向にある。
屋内が約半数
神奈川区内では5月が3人、6月は20人が搬送。計23人のうち11人は屋内で発症し、エアコンを使用していない状況もあるという。
神奈川消防署の藤沢直樹署長は「熱中症傷病者のおよそ半数は高齢者。特に高齢者、子ども、障がいがある方は熱中症になりやすいので、こまめに水分を取ったうえで室温を適切に調節し、暑さから身を守って下さい」と呼びかける。
発症が疑われる場合は救急車の要請を。判断に迷う時は、横浜市救急医療センターの電話相談(♯7119)に連絡すると看護師から受診の必要性についてアドバイスが受けられる。
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