神奈川土木事務所の敷地内の一角で、たくさんの花苗が育っている。
事務所裏に設けられた棚に並ぶ数多くの花苗の世話をしているのは、神奈川区内の水辺・公園愛護会のうち12団体のメンバー。事務所で種から育てた花苗を各愛護会に配布し、それぞれの公園に植えて地域を美化する活動で、コロナ禍によりここ数年は中止が続いていた。2027年に国際園芸博もあることから土木事務所に提案し、今年度から再開となった。
3月12日からスタートし、夏の花を生育。マリーゴールドの種約3800粒、アスターの種約4350粒を育て、それぞれ約780ポット、約580ポットに花が咲いた。5月21日には、同事務所にメンバーが集まり、花壇への植え方などを確認。ポットには3つほどの花があるため、そのまま植えるのではなく、分けて離して植えることなどをレクチャーした。同日には、鈴木茂久神奈川区長も来所。メンバーらに感謝と労いの言葉を送った。
メンバーたちは、水やりや虫の駆除など、毎日事務所に足を運んで世話を続けた。同土木事務所公園担当の職員は、「愛護会の方々が、毎日欠かすことなく頑張ってくれたおかげ。本当にありがたい」と感謝を口にした。砂田川水辺愛護会の田中揚子さんは「種から育てるのは大変だったが、観察日記をつけるなどして、情報共有をしながら進めてきた。高齢のメンバーも多い中、職員の方々も力仕事を手伝ってくれて、みんなで協力して育てることができた」と笑顔を見せた。
マリーゴールドとアスターは、6月上旬ごろには、各公園に植えられ、その彩りを楽しめる。また、ケイトウの花苗も事務所で生育中。田中さんは、「区内各地を花で飾って、神奈川区を緑と花のあふれるまちにしたい」と話した。
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