神奈川区をはじめ多くの区で第一子のみが対象となっている「赤ちゃん学級」。菅田町の親と子のつどいの広場「しゅーくるーむ」は第二子以降の親でも参加できる赤ちゃん学級の代替の場「ベビハグタイム」を7月下旬から独自に始めた。
従来の対象は第一子のみ
「赤ちゃん学級」とは、子育て中の母親と生後12カ月までの子どもの交流、育児相談、赤ちゃん体操等を行う横浜市の事業。
区によって運用が異なり、神奈川区の場合は各地区の町内会館や地域ケアプラザなどでほぼ月に一度開催されているが、受入れ人数の都合で第一子のみが対象で事前予約制となっている。
こうした中で、「第二子以降の親も参加したい」「事前予約はハードルが高い」といった親の声を聞いた、菅田町で親と子のつどいの広場を運営する「しゅーくるーむ」代表の大木智子さん=人物風土記で紹介=が中心となり、今回第二子も対象・予約不要の赤ちゃん学級「ベビハグタイム」を独自に立ち上げた。
大木さんは「菅田地区は第二子、三子が多いエリア。『民間でやってもいいのでは』と保健師さんにずっと相談していた」と話す。
初回は14組参加
7月23日に行われた初回は、0歳児のいる第二子の親4人を含む14組が参加。普段の赤ちゃん学級でも講師を務める保育士や保健師が、赤ちゃんとの親子ふれあい遊びや読み聞かせなどを行った。親同士による情報交換の場もあり、第二子の母親が上の子が0歳児だった頃の話をする場面もあった。
参加した生後2カ月の子の母親は「第一子なので本やネットの情報だけを見ていると『これが出来なきゃいけない』という固定観念があったが、2人目を育てている方の話を聞いて『もっと気軽に考えて良いんだ』と思えて安心できました」と話した。
「仲間がこんなにいた」
「1人目の時に同じことで悩んでいたので気持ちがわかる。『少しでも楽になってくれたら』との思いで話しました」と、入浴のコツなど自身の経験を話した松下実枝子さんは3歳と5カ月の娘2人と参加。「実は1人目の時には赤ちゃん教室に参加できなくて、もっと行っておけばよかったと思っていた。今回参加して、同じ時期に生まれた子がたくさんいて『仲間がこんなにいたんだ』と思えました」と笑顔を見せた。
赤ちゃん学級にも参加する保育士の藤井みゆきさんは「第二子の親でも育児の悩みは尽きない。これをきっかけに定着してくれれば」と話した。
初回を終えて大木さんは「ハードルの低い場となることを心掛けて企画した。今後は、離乳食講座や保育園の先生に聞く保育園での生活についてのお話など、第二子以降であっても役立つ内容を計画していきたい」とした。次回は9月24日(火)の開催を予定している。
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