多くの子どもに学びの機会を与えようと、神奈川区内にある私立中高の元教員らが学習支援ボランティアに取り組んでいる。
大口通在住の長澤和子さん=人物風土記で紹介=ら10人のメンバーは「たんまち塾」「かみのき塾」と称し、はーと友神奈川と神之木地域ケアプラザでそれぞれ月2回、子どもたちを対象に勉強で分からない部分などを無料で教えている。
「子どもの貧困についてのニュースを目にし、親の経済力が子どもの学力にも影響することを知り何ができないかと思い立った」と長澤さん。2015年に40年の現役生活を終えたのち、趣旨に賛同した元同僚のほか、英語を使う仕事をしていたり教員経験のある地域住民とともに、手作りのチラシを持って学校回りなどをし、昨年4月から本格始動した。
子どもの「居場所」に
現在、たんまち塾には10人前後、かみのき塾には20人前後の小学生から高校生までが参加。男子児童は「英語が少しわかるようになった。もっと開催してほしい」と語る。昨年12月にはXマスパーティーを企画し、子どもたちは包丁の使い方などを学びながらカレーを手作りしたという。
地区センターの協力をはじめ、長澤さんらが勤めていた学校が活動に共感して参考書や文房具を提供したり、区内の寺からは供物の菓子類が届くなど、地域の支援も増えつつある。「貧困関係なく学びたい子は誰でも大歓迎。子どもたちの居場所づくりにもつながれば」。問い合わせは【メール】kaminokijuku@gmail.comへ。
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