横浜市中央卸売市場=山内町=で、市場の活性化に取り組む横浜中央市場青果卸協同組合の平林猛理事長に市場の取組についてインタビューを行った。
-市場の情勢を教えてください。
「横浜中央市場の青果部では全国各地から野菜・果物が届き、県内に出荷している供給場所となっています。開設当初からバブル期にかけては、小売人で市場が埋め尽くされ、セリはとても活気があるものでした。
時代が流れるにつれ、セリはなくなり、現在は相対による取引方法がほとんどで、大手のスーパーやレストランなどと売買を行っています。ここ数年で仲卸業者も40社から20社ほどに減りましたが、市場内の野菜ソムリエの資格を持つ青果の目利きのプロたちの活躍で安全・安心な食材を市民の皆様に提供しています」
-2018年に取り組みたいことは。
「昨年から青果市場の施設整備の見直しに取り組んでおります。建物の老朽化が進んでいることや、運び込まれた荷物などを建物の外で裁かなければならない状況です。またスペースが取りづらいなかで、フォークリフトが右往左往に動き回る環境は危険とも言えます。そこで、施設整備を行い、安全に働ける場に改めようと会議を重ねて参りました。今年中に意見をまとめ、来年には実施していきたいと考えています。安全・安心な食材を提供するためにも、施設の整備は大切なことだと思います」
-市民にメッセージをお願いします。
「青果市場では、年に5回ほど『青果塾』と銘打って、青果に関する産地巡りや料理教室、講演会などを開催しています。野菜ソムリエの資格を持つプロたちが野菜の美味しい食べ方などを教えてくれる貴重な機会です。また、市内小学校や中学校に出前授業も行っています。横浜市で中央市場の機能を持つ市場が誕生したのは1931年。全国で3番目に創設されました。歴史あるこの場所で今でも全国各地から青果物が集まり、県内に出荷しています。皆様の食卓に並ぶ野菜や果物は市場から運ばれたものです。食生活を支える市場が身近にあることを知ってほしいと願っています」
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