振り袖業者「はれのひ」が成人式を前に突然営業を停止した問題で、横浜ビューティーアート専門学校=西神奈川=は2月4日、協賛企業らとともに、被害に遭った新成人4人に振り袖のレンタルから着付け、ヘアメイク、写真撮影までを無料で行った。
在校生の被害きっかけに
同専門学校は美容師やエステ、メイク、ネイル、モデル、ブライダル分野などを目指す学生が通う。今回の「成人式応援プロジェクト」は、在校生の一人が「はれのひ」問題の被害者だったことから、講師らが企画したもの。その後、支援の輪が広がりをみせ、同校の社会貢献事業の一環として実施することになった。
当日は、講師や学生などの学校関係者をはじめ、協賛企業から着付け師やカメラマンなどを招き、総勢30人が4人の参加者に着付けやヘアメイク、写真撮影を行った。
「感謝しかない」
会場は終始アットホームな雰囲気。特別に親にもヘアメイクが施され、一緒に撮影する姿も見られた。前撮り写真が届いていないという市川桜南(らな)さんは「まさか自分がだまされるとは思わなかったし、これからどうなるのだろうと不安が募った」と当時を振り返り、「学校関係者には感謝しかありません」と喜んでいた。
美容実習を受け持つ講師で同プロジェクト実行委員長の河崎力さんは「『困難を希望に変えたい』という一心で取り組んだ。被害者にとっては悲しい出来事だったとは思うが、この取り組みで少しでも笑顔を取り戻してもらえたらうれしい」と話した。
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