神奈川区シニアクラブ連合会の新会長に就任した 奥田 能史さん 神之木台在住 74歳
好奇心の赴くままに
○…神奈川区内147クラブ・約9400人が所属する区シニアクラブ連合会の会長に4月1日付けで就任した。同クラブは「健康」「友愛」「奉仕」をテーマに掲げ、手作り運動会やことぶき大学、芸能大会などのイベントを通じて、明るく豊かで活力のある超高齢社会の実現に向けて取り組んでいる。「まずは前会長の取り組みを引き継ぐことから始めたい。徐々に自分の色を出していければ」と気負いはない。
○…広島県呉市の生まれ。疎開先の山口県岩国市では、台風で流失する瞬間の錦帯橋を目の当たりにした。父の転勤で、バラック小屋の残る横浜へ。相撲や野球で遊んでばかりいた少年時代。「子安小の前に米軍キャンプがあり、祭りの際にはチョコレートをもらった」と当時を振り返る。
○…浅野学園へ進学。高校で美術部に入ったことを機に、絵画に目覚めた。以来、趣味として描き続け、シニアクラブの作品展にも出品している。デザインが得意だったことから、大学では建築を学び、設計事務所に就職。原子力発電所の設計に携わった経験もあり、「建物自体には絶対の自信を持って設計していた」と神妙に語る。
○…妻と二人暮らし。子どもたちは独立し、孫5人に恵まれた。40歳で地元のソフトボールチームに入り、メンバーの紹介で青少年指導員に。48歳からの10年間は、神之木台自治会の会長を務めた。早期退職し、念願だった飛騨高山の木工学校へ。「若者に交じって1年間の寮生活を楽しんだよ」。その後、老人クラブの会長となり、高齢者の居場所となるサロン作りに力を注いだ。3年前からは連合会の副会長として会長を支えてきた。週1回のマージャンは「脳トレ」の一環。今後は絵画だけでなく、高齢者の活躍の場を描くつもりだ。
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