4月1日付けで神奈川警察署長に就任した 須藤 正彦さん 浦島丘在住 57歳
現場経験から安全導く
○…4月から神奈川警察署長に就任。神奈川区は初めての赴任地となる。「東海道五十三次の一つ、神奈川宿があった場所。歴史と伝統が根付いた地域のイメージがある」と区の印象を話し、「歴史好きなので嬉しいです」と笑顔。「区民の方が『神奈川区に住んでよかった』と言ってもらえるような安全・安心な地域にしていきたい」と意気込む。
〇…旭区生まれ。幼い頃は『Always三丁目の夕日』のような、のどかな人情味溢れる街で育った。「雨が降ると、隣の家まで洗濯物をとり込みに行く。現代にはない温かさがあった」と懐かしむ。鶴見工業高校では、応援団に所属し学ランに下駄姿で声を枯らした。燃やした闘志は消沈せず、OB会会長として鶴見区のサマーフェスタなどで披露。「先輩方や仲間たちと舞台に立てて嬉しい」とスマホの写真を嬉しそうに差し出す。
〇…学生闘争が盛んな時代。教員の父が学生の横暴に苦労しているのを目の当たりにしてきた。「不安定な情勢をどうにかしたい」と正義感が芽生え警察官に。テレビ越しにみた成田闘争で最前線に立つ機動隊に憧れ、交番勤務後はすぐに仲間入りを果たした。機動隊では、全国を震撼させた日航機墜落事故やオウム真理教の拠点となった上九一色村などの現場へ。「恐怖を肌で感じた経験だった」と振り返る。
〇…5年ほど前から、昔の風景と同じ場所で写真を撮り、当時の面影を楽しむことも。「神奈川区は歴史スポットが多く楽しみです」。指揮を執る立場になってからは、署員に自らの経験を語り継ぐことを大切にしている。「大変な時代を知ることで気を引き締め、地域の安全・安心に貢献してほしい」と約300人の署員を牽引し、区を安全に導いていく。
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