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神奈川区版 公開:2018年5月17日 エリアトップへ

東海道神奈川宿寄席の2代目席亭に就任した 守田 文男さん 幸ケ谷在住 74歳

公開:2018年5月17日

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先代の遺志、後生に

 〇…2年前まで寄席会場だった幸ケ谷集会場の前身「神奈川会館」はかつて、浪曲や落語などの演芸会を開催していた。演芸に縁ある土地柄だった神奈川宿に、再び芸能の場を提供しようと、15年前に発足したのが「東海道神奈川宿寄席」だ。このたび2代目席亭に就任。当初5人だった会員は、落語愛好家や現在の開催場所である星槎学園横浜ポートサイド校の生徒らも加わり16人にまで増えた。「『楽しかった』と言ってもらえるのがやりがいだね」

 〇…6人きょうだいの4番目として群馬県で生まれ育った。「ラジオで浪曲を聞いていた」と当時を振り返る。父の仕事を手伝いながら高校を卒業し、集団就職で横浜へ。時はオリンピック景気にわく高度経済成長期。右も左もわからないまま電電公社(当時)に入社したが、「3年に1回の転勤のおかげで、県内各地に土地勘がある」と笑う。15回の転勤で身につけた処世術は「あいさつ」。自分から声掛けをすることで、相手も心を開いてくれるのだという。対外的な折衝役を担った際も、とにかく相手の意見を聞くことで課題解決に取り組んできた。「どの社会でもコミュニケーションが大切ですね」と人生訓を語る。

 〇…幸ケ谷に移り住んで約40年。妻と2男に恵まれた。寄席との出会いは、定年後に始めた幸ケ谷集会所でのアルバイト。設営の準備などを手伝う内に、落語への興味が強くなった。今では唯一の趣味が落語鑑賞に。にぎわい座や仲間の主催する寄席に足を運ぶことが日常となっている。13日には第16回目の寄席を開催し、立ち見客が出るほどの人気ぶりをみせた。「先代の遺志を受け継ぎながら、地域を巻き込んで日本の伝統芸の普及に努めていきたい」と抱負を語った。

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