神奈川県の最高表彰の一つである県民功労者表彰が6月11日、県庁本庁舎3階で開かれた。神奈川区内からは、(公社)商連かながわ副会長の石川清貴さんと(一社)日本塗装工業会神奈川県支部元支部長の長谷川秀樹さんが選ばれた。
神奈川県県民功労者表彰は、公共の福祉に貢献し、その業績が特に優れた人や団体に贈られる県の最高表彰の一つで、今年が71回目となる。今年度は、県内39人と2団体が選ばれた。区内からは、商業と塗装業の分野から2人が選出された。
六角橋商店街を基点に
六角橋商店街内で寝具店を経営する石川清貴さんは、六角橋で生まれ育ち、34歳の時に六角橋商店街の会長に就いた。「六角橋は昔ながらの風情のなかに新しさもある街並みで、とても過ごしやすい街です」と魅力を語る。
会長に就任してからは、「六角橋商店街のことをたくさんの人に知ってほしい」という思いを持ち、2002年神奈川区商店街連合会長となり、05年から(一社)横浜市商店街総連合会長、11年から(公社)商連神奈川の副会長を務めている。「地元の商店街の取り組みを発信したり、他の事例を吸収するには最適な環境となっている」と話す。
商連かながわでは、県内の商店街ツアーを企画し、県民の商店街PRに尽力したほか、公益社団法人化にも貢献した。受賞については「照れくさいですが、県から表彰は光栄なこと。いつも支えてくれた家族に感謝したい」と述べた。
塗装業の発展に尽力
長谷川さんは長谷川塗装工業所=幸ケ谷=の3代目。先代の急逝にともない、大学2年のときに家業を継いだ。以来38年、「基本を大切に取り組むこと」を信条に塗装技術に磨きをかけてきた。
2014年には、約120社のかじ取り役を担う(一社)日本塗装工業会神奈川県支部の支部長に就任。60周年事業では、小田原少年院で塗装ボランティアを実施、講師として職業指導も行った。
県民功労者表彰は、こうした組織の充実強化と塗装技術の向上に優れた成果をあげたことが評価されたものだ。黒岩知事から表彰された長谷川さんは、「神奈川県における最高表彰の重みを感じている」と感想を述べた。
洲崎大神の氏子総代や神奈川防火防災協会の会長を歴任するなど、地域活動に精力的な一方、ものつくり大学の非常勤講師として技術継承にも励んでいる。「今後は後進の育成に力を注ぎたい」と抱負を語った。
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