神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
神奈川区版 公開:2018年6月21日 エリアトップへ

二ツ谷町の医療機器メーカー 実証実験費、CF(クラウドファンディング)で調達中 排尿障害の遠隔診療めざし

社会

公開:2018年6月21日

  • X
  • LINE
  • hatena
尿流量計を手にする下川夫妻
尿流量計を手にする下川夫妻

 医療機器メーカーの(株)ゼオシステム(下川三郎代表取締役)=二ツ谷町=がこのほど、横浜市の助成金を活用して開発したモバイル尿流量計の実証実験費用を、クラウドファンディング(CF)で調達する取り組みを始めた。莫大な費用がかかる金型代には補助金がなく、CFを通じた排尿障害の遠隔診療モデル構築に挑戦する。

 同社は1990年に創業。光と磁気の技術を用いて医療機器の開発に参入し、東京大学の産学連携プロポーザル企業に選ばれたのを契機に、2013年からポータブル尿流量計「Freeflow」の製作を進めてきた。

完成まで5年

 高齢化の進む日本にあって、排尿障害の受診率は非常に低いのが現状だ。

同社はその原因の一つに、排尿検査に対する嫌悪感があると考え、患者が自宅で簡単に測定できる製品を、横浜市の助成金などを活用して作り上げた。

 下川代表は「商品開発に協力してもらう医師との関係づくりに苦労した。試作品は3年目に完成したが、医療機関から衛生面を指摘され、さらに完成まで2年を要した」と試行錯誤のエピソードを振り返る。二人三脚で歩んできた妻の下川信子さんは、15年から2年間、神奈川大学の研究室で尿流量計をテーマに共同研究に励んだ。

 製作費用は1台約150万円。約2000万円かかる金型代には補助金が適用されず、「まずは診療現場での有効性を検証しよう」と、医療機器コンサルタントの仲介でCF(【URL】https://faavo.jp/kanagawa/project/2726)の導入に踏み切った。目標額は実証実験費用の65万円だ。下川夫妻は「自宅で尿流量を検査できる機器を普及させ、それを基に遠隔で医師が判断、対処できるスキームを検証したい」と意気込んでいる。

神奈川区版のトップニュース最新6

謝金、倍額に引き上げ

特別支援教育支援員

謝金、倍額に引き上げ

ニーズ発掘し、人員確保へ

4月18日

デジタル端末貸与を実現

神奈川工業高定時制

デジタル端末貸与を実現

地元企業連携では全国初

4月18日

追突事故が増加中

神奈川警察署管内

追突事故が増加中

15日まで交通安全運動

4月11日

障害者診療「限界近い」

横浜市歯科保健医療センター

障害者診療「限界近い」

二次機関拡充求める声も

4月11日

公園すべて禁煙へ

横浜市

公園すべて禁煙へ

条例改正目指し、来春から

4月4日

体験コーナーを刷新

市民防災センター

体験コーナーを刷新

大和ハウス工業と連携

4月4日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月18日0:00更新

  • 2月29日0:00更新

  • 2月15日0:00更新

神奈川区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月19日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook