Ｙ校別科創立70周年記念事業実行委員長としてイベント準備に励む 宇佐美 佳孝さん 神大寺在住 46歳
理美容業界の発展のために
○…創立70年を迎えた伝統ある横浜商業高校（Ｙ校）別科＝磯子区＝は、全国でも数少ない公立の理・美容学校だ。実行委員長として７月31日、周年記念事業をクイーンズスクエア横浜内で開催する。イベントでは、在校生と現役理美容師である卒業生約１００人が協力して「オープンキャンパス」を実施。来場者に対して技術体験や解説などを行う。「多くの方に横浜市立の理美容学校があることを知ってもらい、第一線で活躍する理美容師の技を見てもらいたい」と抱負を語る。
○…片倉にあるヘアサロンの３代目。幼いころから父のカット姿を見るのが日常だったが、レールの敷かれた人生に対しての違和感もあり、「絶対に家業を継ぎたいとは思っていなかった」と振り返る。それでも高校卒業を控えて決断、父の母校に進学する道を選択した。「私が通っていたころは１年制だったので、とても濃密な時を過ごした。当時の仲間たちは、記念イベントの運営を支えてくれる心強い存在です」と笑う。
○…Ｙ校別科を卒業後、都内の有名サロンに弟子入りした。「４畳半に４人の共同生活。熱い先輩たちに触発されて、技術の習得に夢中になっていきました」。11年間の修業を経てマネージャーとして実家へ戻った。「性別や年齢にとらわれないハイブリッドな理美容サロンにしたい」と、これまで手薄だった美容部門を拡大させてきた。
○…妻と小学生の子ども２人と暮らす。最近始めたゴルフは、仲間作りに一役買っているという。「地域に根ざした店づくりを継続していく」という個人的な視点だけではなく、理美容業界の発展にも尽力していくつもりだ。「この70周年記念イベントを通じて、理美容業界全体が元気になればうれしい」
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