市政報告 いつまでも「戦後」でいたい 日本共産党横浜市会議員 宇佐美さやか
1945年8月6日に広島、9日長崎へ投下された原子爆弾によって多くの人の命が奪われ、日本はポツダム宣言を受諾し、15日に終戦を迎えました。
今年で、戦後73年が経ちました。昨年7月には、国連で核兵器禁止の条約が採択されました。被爆者の訴えが世界を動かしたのです。今年、紛争の火種となっていたアメリカと北朝鮮が、朝鮮半島の非核化に向けた対話を始めました。世界が平和に向けて歩み始めたことを嬉しく思う反面、世界で唯一の戦争被爆国である日本政府の情けない態度は残念でなりません。
戦後、全国各地に米軍基地が押し付けられ、日本の空を米軍機が飛び回り、墜落や窓枠の落下などの事故を起こしています。日米地位協定によって、罪を犯しても日本側は事故の検証もできない、犯人を逮捕することもできない。こんなに米軍が居心地の良い国は、ないでしょう。
『戦争する国づくり』を強行し、アメリカの核の傘にいつまでも居続けようとする。原発に依存し続け、福島第一原発事故の原因究明も廃炉に向けた作業も進んでいません。この日本政府の対応は、海外から見れば奇妙に映ることでしょう。
ノース・ドックで軍事訓練?
横浜市では、神奈川区にある米軍ノース・ドックに8月下旬〜9月中旬に実施される米軍と自衛隊による軍事演習に使用される機材の搬出入されることが、防衛省から横浜市に通知されました。訓練内容が書かれていないことから、7月24日に防衛省から詳しい訓練内容を聞くことにしました。防衛省は「これから米側と調整します」として、それ以外の事は何も話しませんでした。
8月2日には、防衛省から横浜市に対し「8月下旬、瑞穂ふ頭/横浜ノース・ドックにおいて、陸上自衛隊が自衛隊法に基づく米側施設への警護出動を想定した訓練を実施する旨」の連絡が入りました。一体、何からどこを守ろうとしているのか、疑問です。
戦争しないと決めた国で、どこの国と戦うのか、どこから何を守るべきか、いつまでも「戦後」で居られるように、米軍基地の早期返還にむけ市会から声をあげ続けます。
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