神奈川工業高校=平川町=に通う中村晃輔さん(建設科3年)が8月4日、「第18回高校生ものづくりコンテスト神奈川大会」(主催・神奈川県高等学校教科研究会工業部会)の木材加工部門で、念願の優勝を果たした。全国大会出場を目指し、8月24日に開催される関東大会に臨む。
同大会は、県内の専門高校系生徒のものづくりへの興味・関心を高め、技能・技術向上を図ることが目的。今年は、旋盤作業・電気工事・電子回路組立・化学分析・木材加工・測量の計6部門で実施された。
中村さんら14人が出場した木材加工部門では、木材で屋根の一部を作る技術度や作業状況、完成度などを競い合った。あらかじめ発表されていた課題図をもとに、木材の墨付けからのこぎりなどの工具を利用する加工、組立てまで、2時間半で高さ約45cm、幅約70cmの作品を完成させた。
悔しさバネに
昨年惜しくも2位だった中村さん。指導にあたる大西堅司総括教諭は「謙虚な姿勢でコツコツ努力する生徒だ」と評する。この1年間は、課題だった「組立て」を意識して練習に励んできた。「基本となるのは墨付け。そこが上手くいけば組立て時に『芯ズレ』は起きない」と説明する。
大会本番では、19カ所の芯ズレ審査をわずか2点減点(1mmのズレで1点減点)にとどめたことで、優勝を手繰り寄せた。「昨年の悔しさをバネにやってきた成果だと思う」と喜んだ。
明日24日、足利大学=栃木県=で関東大会に臨む。「昨年の経験をいかし、優勝を目指したい」と抱負を語った。
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