9月8日にかなっくホールで落語会をひらく 瀧川 鯉丸さん 白幡在住 31歳
表現するのはありのまま
○…かなっくホールで9月8日に開催される若手寄席に、地元落語家として登場することが決まった。2015年に二ツ目に昇進し今年で3年目。寄席に向けては「落語を聴くことが、初めての人や生で聞いたことのない人が気軽に落語を楽しめるような会にしたいです」と意気込みを話す。
○…港北区の日吉で生まれる。少年時代は横須賀で過した。中高では吹奏楽部に入り、ファゴットを担当。「どちらかというとインドア派だったかな」と自宅で漫画や歴史小説を読むことが多かった。ラジオから流れてくる落語に興味を持ったのは高校3年生のとき。「普通の会話なのに面白い」と思ったのが最初の印象だ。早稲田大学に進学してからは、落語研究会に入り、浅草や新宿など生の寄席を見に通い詰めた。
○…「実は人と話すことが苦手でした」とカミングアウト。大学1年のとき老人ホームで見よう見まねで演じた落語が笑いに包まれたことがきっかけで噺の世界へ。「意外と人前に出ることは大丈夫だったみたいです」と笑う。大学卒業後、瀧川鯉昇師匠へ入門。「鯉〇」の芸名で前座を務めた。師匠からは「目標を定めるよりも、目の前のことをコツコツと全力で励むことが大切だ」と教わった。「落語を聴きに来てくれるお客さんを全力で楽しませようとすると、噺の持ち手や技術を自然と磨きたいと思うようになった」と振り返る。
○…白幡で妻と2歳の娘と暮らす。落語はまだ娘には見せていない。「ちょっと恥ずかしいな」と照れ笑い。「落語は演目よりも落語家にファンが付くもの。かっこつけたらすぐ気付かれてしまう」。高座で披露するのはありのままの自分の姿だ。「若手寄席は若手ならではの楽しさがある。ぜひ気軽にきてくださいね」と笑顔をみせた。
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