神大寺小学校(小藤俊樹校長)で10月22日、6年生を対象に狂言の体験授業が行われた。かなっくホールで事業担当をしている齊藤実雪さんのコーディネートのもと、和泉流狂言師で重要無形文化財総合指定保持者の高澤祐介さんが児童らに狂言を指導。『うさぎ』や『柿山伏』などの演目を体験するなど、伝統芸能に触れる機会となった。
NPO法人STスポット横浜などが運営する横浜市芸術文化教育プラットフォームの仕組みにより実施された。同法人らは、子どもたちの創造性を育むことを目的に、2004年から音楽や美術、伝統芸能などで活躍する芸術家(アーティスト)が直接学校で子どもたちに指導機会をつくろうと、学校、芸術団体・文化施設、芸術家のとりまとめや調整を行っている。
「かなっく」が一役
同小学校では、狂言師の高澤さんが授業を担当。かなっくホールの齊藤さんが学校と高澤さんをコーディネートすることで実現した。2回目の授業では、子ども向けの狂言『うさぎ』を前回授業から暗記してきた児童たちが高澤さんの動きを真似ながら演じる体験を行ったほか、狂言で使用する面を見せ、表情の特徴なども説明した。
教科書で取り扱っている『柿山伏』に挑戦。山伏、耕作人、犬、さる、とびなどそれぞれの役柄を演じてみたいと有志で手を挙げた児童たちがステージに上がり、「恥ずかしがらず、大きな声で演じてみてください」と高澤さんの指導のもと、狂言の独特の語り口調で演じた。次回は児童が発表する。授業を受けた児童は「語り方や動きが面白かった。柿山伏を覚えて演じられるよう頑張りたい」と抱負を述べた。
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