振り込め詐欺の被害が止まらない―。神奈川警察署によると、区内の振り込め詐欺発生件数は54件、被害総額は県内ワースト2位の約2億4900万円に上っている(11月末時点の速報値)。
発生件数に対して被害総額が多いのは、株を扱う「架空請求詐欺」が要因となっている。信託銀行の行員を名乗る犯人グループに「名義貸しによる証券取引法違反だ」などと言葉巧みにだまされ、高額な被害にあうケースが見られたからだ。
「自分は大丈夫」8割
なぜ被害は止まないのか、そこには「自分は大丈夫」という思い込みがある。内閣府が昨年、18歳以上の約1800人に行った調査によると、「自分は被害にあわないと思う」と回答した人が全体の8割を占めた。この中で「自分が被害にあわないと思う理由」について、6割の人が「知らない番号の電話には出ないし、不審な電話はすぐ切る」と答えている。こうした「まさか自分が」という思い込みが被害につながっているようだ。
同生活安全課の担当者は「自分は大丈夫だと思っていても電話をとったら負け。話術が巧妙でとても太刀打ちできない」と警鐘を鳴らす。対策として行き着いた注意点が、「サギ撲滅の2本柱」だ。この紙面を自宅の目につく所に貼り、怪しい電話がきたときには見返してほしい。
機能付き電話機を
振り込め詐欺の大部分は家の固定電話にかかってくる。そこで、神奈川県警では最も有効な対策として「迷惑電話防止機能付き電話機への変更」を推奨している。犯人が電話をしてくれば、呼び出し音を鳴らす前に「この通話内容を録音します」と告げるなど、犯人が最も嫌う機能を有している優れもので、設置後の被害は報告されていないという。「わずかな負担で多くの資産を守れます。ぜひ試してください」と設置を呼びかけている。
神奈川区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>