子安小校舎移転特設サイト内で「旧校舎パノラマビュー」を公開した 木村 健さん 新子安在住 41歳
母校への恩返し
○…子安小学校は、昨年4月に新校舎へ移転した。「無くなってしまう思い出の校舎を最新技術で残したい」。旧校舎を写真や動画などで振り返るため、WEB業界で働く有志らの協力を得て、校舎移転特設サイトを開設。PTA会長としてこのほど、VR(バーチャル・リアリティー)で閲覧できる「旧校舎パノラマビュー」を公開した。仕事の合間を縫っての作業のため、完成までに約1年を要した。「今しか残せないものを未来へ受け継ぎたかった」とうれしそうに話す。
○…子安小の卒業生。旧校舎の近くに住んでいたので、小学校はいつでも身近な存在だった。学生時代はサッカー部で汗を流しながら役者を志した。「舞台に立った経験があるので、人の前で話すことは苦になりません」。多くの児童を前にしたあいさつはお手の物。保育士の資格を取って公立保育園で働いていたが、サービス精神旺盛な性格もあり流通業界に転身。接客や人事、事業開発など、様々な分野で実力を発揮してきた。「やりたいことができる環境に感謝しています」
○…娘2人に恵まれた。PTAの会長になったのは「移転事業」がきっかけ。会社員の自分が全うできるか不安もあったが、母校への恩返しの気持ちで引き受けた。酒は飲めないが「飲み会」は好き。保護者や地域の人との交流を通じて、けん玉やジョギングなど趣味の世界も広がった。
○…もうすぐ丸3年。「トップとしての経験は一社員では得られない」と前向きにとらえている。「PTA活動に対する世間のイメージを払拭したい」。膨大な資料をデータ共有するなど、民間のアイデアを取り入れ効率化を推進してきた。「やりがいを感じられる組織になるよう改善し続けていく」と抱負を語った。
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