川崎市放射線量 子どもの生活の場で測定 現状「健康に影響与える数値ではない」
東京電力福島第1原子力発電所事故による放射能汚染の不安が広がる中、川崎市は14日、市内の保育園・幼稚園や小学校、公園など計442カ所で放射線量の測定を開始した。今後は測定日の2日後に速報値を市ホームページに順次公表していく。
川崎市がこれまでに放射線量を測定しているのは、測定器が設置されている川崎区田島町の川崎市公害研究所と麻生区百合丘の「弘法の松公園」内にある麻生大気測定局の2ヵ所。しかし、市民から「普段子どもたちが生活する場所で測定してほしい」といった要望が多く寄せられたため、保育園・幼稚園や学校、公園での測定を決めた。
今回測定を行っているのは、市内にある市認可の全保育園・幼稚園235園と市立小学校全113校、市立中学校全51校、市立高校5校、市立特別支援学校3校、公園35ヵ所。
測定は、原子力安全委員の環境モニタリング指針と福島県で行っている測定方法に準じ、地表面から50cmと100cmの高さで実施した。更に「子どもたちが砂場などで遊ぶことも考えて地表面でも図ってほしい」という意見があったため5cmの高さも追加された。
放射線量は6月20日現在、文科省が安全基準にしている1時間当たり3・8マイクロシーベルトを超える数値は出ておらず、最も高い場所でも、0・14マイクロシーベルトと文科省が「健康に心配のない安心できる数値」として目標にしている0・19シーベルトも下回った。今後は6月中に全ての測定を終わらせ、結果を元に対応策を検討していく予定だという。
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3月22日