アリーノで今月30日から震災チャリティ写真展を開くヒューマン・ネットワーク代表 平柳 豊彦さん 宮崎在住 57歳
伝えたいのは「人の強さ」
○…宮城・岩手など東日本大震災の被災地で取材した報道カメラマンによる写真展開催のための団体「ヒューマン・ネットワーク」を結成。先月25日から7月10日までは都内大田区にあるメンバーのカメラマンのスタジオを借りて開催。今月30日から8月7日には区内有馬のアリーノで開く。「これが今自分たちに出来る支援。募金の協力はもちろん、訪れる人に人間の強さ、たくましさを伝えられたら」と思いを口にする。
○…福井県出身。地元の制作会社勤務を経て、25歳で上京。現在は鷺沼でポスター、パンフレット、ホームページなどを手がける制作会社でディレクターを務める。「自分に何ができるかを考えたら、写真展にいきついた」とニコリ。仕事仲間で、地震発生数日後から被災地に入って写真を撮り続けた報道カメラマン2人と、さらにスタジオカメラマンやWebデザイナーら「気の合う仲間たち」が集まってくれた。都内での開催では8万円を超える募金が集まった。終了翌日には大田区役所に赴き、担当課長に手渡した。「仕事で得る対価とは違う感覚。もう涙が出るほどうれしかったですよ」。
○…がれきの街や巨大津波の爪痕など、目を覆ってしまう惨状の一方で、笑顔で遊ぶ子どもたちの姿も報道カメラマンは捉えている。「1000枚撮っても使われるのは1枚というのが報道写真。取材してきた仲間の作品を多くの人に見てもらいたい気持ちもあった」と話す。「自分はあれこれと口を出すだけの仕事」と謙そんするが、「普段の仕事も同じ。それぞれの持ち味を活かせれば、きっと良い物ができるはず」。
○…「最近は特に”地域(ローカル)”に目が向くようになった」と目を細める。自身は宮前区に住んで20年以上。今回の震災で「人のつながりや地域の大切さが再認識され始めている」として、「自分も人のため、地域のためになる仕事をやっていけたら」。
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4月19日
4月12日