市立富士見台小 40周年で園庭を整備 武蔵野大とタッグで
市立富士見台小学校(区内宮前平、宮本光代校長)が創立40周年を機に校庭西側にある人工池「すいすいランド」周辺の整備を計画している。同校では今後10年をかけて順次整備し、創立50周年にあたる2021年までに完成をめざす。
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創立当時からある同池だが、周辺は高木や竹林で覆われ、使われていない用務員小屋などもあり、近年は児童の立ち入りが禁止されていた。そこを「子どもたちが安全に、かつ発展的に活動できる場」とすることが今回の整備の目的だ。
計画のマスタープランは西東京市にある武蔵野大学環境学科の伊藤泰彦研究室が作成。昨年度の4、5、6年生を対象に行なったワークショップや全校児童、教員、保護者らからもアンケートをとるなど利用者の目線でデザインされている。
計画では創立50周年にあたる2021年をめどに10ヵ年で10個のプロジェクトを整備する方針。青空教室も可能な階段ベンチやウッドデッキ、子どもたちが遊べる「ターザンぶらんこ」や「お絵かき黒板」「音の装置(伝通管)などを今後順次整備していくという。今年度は池に架かる橋とウッドテラスを整備する。9月中旬に工事を着工し、11月には児童のほか地域にもお披露目されるという。
計画に携わる伊藤泰彦教授は「それぞれの動線を考え、遊びと学びが共有する空間の一体感を意識した。実際のフィールドワークとして学生たちにも貴重な経験になっている」と話す。宮本校長は「予算的な課題もあるが、10年かけて少しずつ手を加えていきたい」として、「ウッドテラスを使っての屋外授業などのほか、同学年または異学年の子どもたちが一緒に遊べるような居心地のよいスペースになってくれたら」と期待している。
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3月22日
3月15日