毎月第1金曜連載月 刊そえだ通信 市立病院、未収金3億円を問う 川崎市議会議員 そえだ勝(民主党川崎市議団)
先日、市議会決算委員会が終了し、私は病院事業会計等を質問しました。市立病院は黒字決算でしたが、未収金問題があります。その大半は国等から時間差で報酬が入るからですが、問題は患者の自己負担金3割の未収金。これは5年で不良債権となります。毎年約3千万円焦げ付き、今では累積3億円超であることが、今回の質問で判明しました。不都合な情報でも公開するという、当たり前のことが当たり前になされていないことは大問題です。
中には経済的理由で払えない人や無保険者等も存在しますが、「払えるのに払わない人」も少なからず存在します。その穴埋めはいずれ税金でなされます。故にこうした情報は積極的に公開すべきであり、今後どう回収するのか説明責任も果たすべきです。でなければ保険料を納め、3割の自己負担金を払っている人が損する、「正直者が何とやら」という状況になります。
これでは医療だけでなく水道料金等も含め、行政サービスそのものが破綻しかねない状況を招きます。行政サービスは市民が公平に負担し持続させる、「共助」の仕組で成り立ちます。「税金の使途を市民に説明し、納得して頂き徴収する」という、当たり前の姿に変えねばなりません。
その第一歩が情報公開だと考えます。救急・産・小児等の政策医療は不採算だが不可欠で、公共的病院が担うもので、市立病院の存在は重要です。更に今後の市立病院のあり方は行政だけでなく、市民と一緒に考えていくべきです。その意味でも情報公開こそが一丁目一番地の課題といえますから、透明性ある行政に変えるべく努めて参ります。
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4月12日
4月5日