宮前区版 掲載号:2012年1月13日号

新春寄稿

「皆さまの身近なJAを目指して」 社会

セレサ川崎農業協同組合代表理事組合長 柴原 裕

 人口143万人を超える政令指定都市「川崎」。近代的な建物が立ち並ぶ都会でもあり、また、ご存じの川崎の名産品「多摩川梨」をはじめ、日本最古の甘柿「禅寺丸柿」発祥の地でもあります。かつて、多摩川沿いには春先、梨や桃などの花が咲き誇り東京の市場へ出荷されたり、観光農園を訪れ、もぎとりを楽しんだりという時代がありました。しかし、経済成長にともなって農地は縮小し、農地の多くは住宅地の中にあります。「農業の灯を消してはいけない」と、生産者が頑張って野菜、花木類を生産し、市場や地元スーパー、生協などへと出荷しています。JAでも市内産農産物の普及を広めようと、2008年4月、麻生区黒川に大型農産物直売所セレサモスをオープンし、新鮮で安全、安心な川崎産農畜産物を供給しています。お陰様で来場者も100万人を超え、多くの皆さまにお買い求めいただいております。また、利便性を高めるため敷地拡張を行い、建物増床と駐車場増設工事が昨年11月に完了しました。足をお運びいただいた方もおられると思いますが、セレサモス周辺は里山が広がり、街では味わえない風景に心安らぐひとときを感じていただけます。

 さらにJAでは食農教育事業にも取り組んでいます。生産者や学校と連携し、子どもたちに農業体験を通して食への関心を高めてもらう機会作りを行っています。土に触れる場が少ない子どもたちは田んぼの泥に足をとられながら稲を植えたり、使い慣れない鎌を持って稲穂を刈ったりしながら食の尊さを感じています。生きる源「食」がどういう過程で作られ、どんな苦労があるのか、こうした場を通して子どもたちが考えるきっかけになればと思います。

 農地はこうした情操教育の場だけではなく、緑ある憩いの場、草木による空気の浄化や生き物を育む場、震災時における避難場、そして先人から受け継がれてきた風習や文化を守る役割を果たしています。

 農業振興は私たちJAの使命でもありますが、川崎を基盤とした地域密着金融機関、信頼されるJAバンクとしての大きな責務もあります。貯金、融資をはじめ、皆さまの生活を応援する身近なJAを今後も目指してまいります。「地域と共生する都市農業」「地域と共生するJAバンク」―これが私たちJAセレサ川崎の理念です。
 

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