宮前梨 暑さで甘み増す 収穫、直売は10日頃から
宮前区の特産品として知られる「宮前梨」の収穫が近づいている。今年は5月に降った雹の被害が心配されたが、影響はごく一部で、生育も順調。栽培する区内7園では10日頃から収穫と直売が始まる。
「県の名産100選」にも選ばれる川崎産の梨。なかでも「宮前梨」は、昭和30年代に有馬で栽培が始まり、当初は市場価格も安かったが、栽培技術の改善や「幸水」「豊水」といった人気品種の登場、「もぎたて、直売」でファンを増やしていった。現在は有馬、土橋、小台、野川など7園と中原区の2園が「宮前梨組合」を組織し、資材の共同購入や勉強会を実施。味はもちろん、安全な宮前梨の提供を目指している。
「その日に収穫したものを直売するので、より美味しい梨を提供できるのが宮前梨の魅力」と話すのは区内有馬4丁目で「有馬果樹園」を営む持田範雄さん(65)。約50アールの梨園では「幸水」「豊水」「秋月」などを栽培。妻のあけみさんと息子の陽介さんと果樹園を切り盛りする。市内の一部では5月に降った雹の影響で梨の被害も報告されているが、区内の被害はほとんどなく、「ここ最近の暑さでサイズ・甘みも増して上々の出来ではないか」と期待する。「(猛暑の中での)収穫は大変だけれど、お客さんがおいしいと言ってくれると疲れも吹き飛ぶ」と笑顔で話す。
各梨園では、生育の早い幸水が今月10日ごろから収穫・直売が始まり、品種によって9月中〜下旬ごろまで楽しめる。予約や地方発送も可能。
|
|
|
|
|
|
|
<PR>
4月19日
4月12日