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宮前区版 公開:2012年9月21日 エリアトップへ

市内の農地 20年でほぼ半減 「援農」など農業振興策も

公開:2012年9月21日

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高津区では援農サポーターが農作業を体験
高津区では援農サポーターが農作業を体験

 農林水産省が5年ごとに実施している農業などの実態調査によると、耕地面積を含む市内の総農家面積は、最新の統計である2010年度で4万7629アール。1990年度は8万5380アールで、20年でほぼ半減した。

 また2010年度の農家総数は1257戸で、2106戸だった1990年と比べ大幅に減少している。

 年々減少する農地、農家数について、市経済労働局は「農業収入だけでは生計を立てられない農家が多い。その上、相続税などの支払いのため、農地を手放すことを余儀なくされる農家も少なくない」と分析。農業従事者の高齢化や慢性的な後継者不足も、減少に拍車を掛けているという。

 JAセレサ川崎の直営で2008年、麻生区黒川にオープンした市内唯一の大型農産物直売所「セレサモス」について、同局農業振興課は「販路が拡大し、農業収入が向上した農家もある」とし、農業活性化に功を奏している現状を説明する。近年は特に市南部の農家から、南部への大型直売所の設置を求める声が上がっているという。

 同課によると、住宅街の中にある農地での農薬や肥料の散布に対し、周辺住民が市に苦情を寄せる場合が少なくない。同課は「市内での営農環境の改善には、周辺住民の理解が重要」としている。

農業体験で「援農」を

 高津区では「たちばな農のあるまちづくり推進事業」の一つとして、NPO法人ぐらす・かわさきが農業体験イベント「援農サポーター」を主催している。農業に関心のある市民を募り、区内の農場でボランティアとして農作業を体験するイベントで、2009年からほぼ毎月実施。幅広い年齢層の市民が参加している。

 9月8日には高津区久末にある「久清ファーム」で開催し、20〜60代3人が参加した。久清ファームの森清行さんは「最近は親子連れなどの参加者が増えた。手伝ってもらえて助かっている」と語る。

 たる栽培で育てたトマト苗の撤去などを体験した吉田朗子さん(22)は「(農作業を体験できて)気持ち良かった。楽しく会話しながらテンポ良く進められた。また是非参加したい」と汗が光る笑顔で話していた。
 

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