麻生区と川崎区をつなぐ川崎縦貫高速鉄道事業(川崎市営地下鉄)の事実上の断念を受け、同高速鉄道の建設を進める会(和田義盛会長)は2月18日、宮前区で役員会を開き3月31日付で解散を決定した。
同会は1996年、市民有志が集まり発足。地域活性化のための早期着工を求めて活動を続け、2011年2月には阿部孝夫川崎市長に要望書を提出していた。
しかし、市の2013年度予算案で事業会計の閉鎖や新技術を使った新計画の実現に20年以上かかるとのことから、活動の継続は難しいと判断。解散を決めた。
役員会で挨拶に立った和田会長は「残念でならないが、仕方ない」と話すとともに、「こちらから求めるまで市からは閉鎖について説明が一切なかった」と市に対する不信感を示していた。なお、地域から募った活動資金は宮前区の町会・自治会連合会に寄付し、「街づくりに生かしてもらう」としている。
市営地下鉄事業計画は2001年、新百合ヶ丘、宮前平、元住吉のルートで国交省から事業許可を得た。しかし、その後、市の財政難を背景に採算性や効率面から計画の見直しが図られ、事業廃止の上、ルート変更や新技術導入などが検討されていた。
宮前区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>