宮前区の特産品として知られる「宮前梨」。今年は春先から気温が順調に上がり、例年よりも早めに実り、すでに収穫が始まっている。栽培する区内7園では1日前後から直売を始めている。
「県の名産100選」にも選ばれる川崎産の梨。その1つの「宮前梨」は、昭和30年代から有馬で栽培が始まり、技術の向上や「幸水」「豊水」といった人気品種の登場、「もぎたて、直売」でファンを増やし、現在では宮前の特産品として定着した。また、市場に出回ることのない直売所のみの販売で、希少価値も高い。
栽培しているのは有馬、土橋、小台、野川など7園と中原区の2園。「宮前梨組合」を組織し、味はもちろん、安全な宮前梨の提供を目指している。
「今年は雨もしっかり降って、気温も高め。大きさ、甘みとも良好な梨が提供できる」と話すのは区内有馬4丁目で「正果園」を営む持田嶺哉(りょうや)さん(30)。今年は春先からの気温の上がり具合も順調で、必要な雨も十分に降ったことから、例年よりも1週間ほど早い収穫になっている。
持田さんの梨園では「幸水」「豊水」などを栽培。特に8月下旬から9月上旬に獲れる「新星」から突然変異で生まれたオリジナル「白雪姫」はみずみずしく甘みが強い品種として人気急上昇中だ。
各梨園では、生育の早い幸水がすでに直売所に並び、「あきあかり」、「豊水」、「新星」と9月中〜下旬ごろまで楽しめる。
宮前区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>