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40周年記念インタビュー 泳ぐ楽しさ、健康の大切さこれからも伝え続ける 次の50年、60年に向けて 小倉社長インタビュー
地域の健康を支えたい―。この思いから誕生したサギヌマスイミングクラブ((株)エスアンドエフ)が今年、創立40周年を迎えた。現在までの述べ会員は3万人を超える。子どもから高齢者まで幅広い年代から愛された同クラブのこれからを代表取締役社長小倉謙さんに聞いた。
■40年を振り返ると?
小倉―もっとやれることもたくさんあったかもしれない。しかし、結果的に多くの皆さんに通っていただいたということは及第点だと思います
■地域に必要とされているクラブづくりとは
小倉―コーチ含め、スタッフ全員の質の高さが第一です。施設の安全性は当然ですが、実際に会員の皆さんに接するコーチこそがクラブの象徴。全員が「全ての会員さんの成長が喜び」と信じて勉強熱心でクラブ内独自の講習や資格取得、日々の研さんを欠かしていません。
■水泳以外のイベントも盛んですが
小倉―水に親しんでもらう一方、絆づくりの場としてもクラブを活用して欲しい。お子さんたちの夏冬のキャンプを始め、多様なイベントを企画しています。おかげさまで即定員という状態です。また余談ですがイベントはすべて会員の皆さんを楽しませたいとコーチ自らが企画しています。
■40周年を機に、子どもの無料指導も始まりました
小倉―泳げないお子さんをなくしたい、今まで見守って下さった地域への恩返しとして始めました。泳げないことが悪いとは思いませんが、泳げる楽しさは一生モノ。学校プールはもちろん、生涯の趣味や、海や川等のアウトドアまで様々な場面で活かせる技術ですから。
■50年、60年に向けてのサギヌマスイミングクラブは
小倉―下は生後6カ月から上は70歳を超える方まで幅広い方に泳ぐ楽しさ、健康でいることの大切さを伝えていきたい。この40年の経験と知識を還元していきたいと思います。
親から子へ、成長の喜び伝わる。─40年を支えた「クラブの父」皆吉寿郎さん
創業1973年。県内では4つしかない水泳専門クラブの5番目として誕生した。思いは1つ、泳ぎたい人たちのニーズに応え、健康になってもらうこと。83年には姉妹校スイム&フィットネスサギヌマ(現・サギヌマスイミングクラブ鷺沼)がオープン。区内2カ所で「泳ぐ楽しさ」を伝えてきた。
その40年を支えてきた1人が取締役の皆吉寿郎さん。コーチとして第一線で指導にあたり、現在はコーチの育成に尽力。そんな皆吉寿郎さんにコーチ業の魅力、やりがいなどを聞いた。
「当時の教え子がコーチになってくれたり、気付けば親になり、お子さんと一緒にクラブにきてくれるようになった」と皆吉さん。
泳ぐ楽しさを伝え、選手とともに成長を喜びあってきた。それが世代を超えてクラブを愛してくれる今につながっている。
それだけに、コーチのコーチングには力を入れている。「伝わる指導とは」「伸びる指導とは」と常に考え、理論から実践まで幅広く研修を開く。時に厳しい声がとぶこともあるが、それも子どもたちの成長を支えるコーチの重要性、そして子どもたちの成長を感じる喜びを知ってほしいから。「できるようになった子どもの笑顔がいい」と話す。
これからの目標は「五輪選手を育てること」。過去、全日本選手権に出場した出身選手はいたが、五輪選手はまだ手が届いていない。しかし、今年は若手スイマーの登竜門といわれる全国ジュニア五輪水泳大会で選手たちが活躍。決して五輪出場は夢ではない。
40年を支えた皆吉さん。クラブの「父」と言われることも
クラブ内講習で講師を務めることも
40年会員スペシャルインタビュー
■菊池正三さん(67)
社会人になって運動ができる施設を探していたころ、出会いました。泳ぐ楽しさは勿論、プールで知り合えた友人は利害関係のない素で付き合える方々ばかり。プール以外でも楽しめる友人を得られました。
「川遊びで育ち、大学では水泳部だった」という菊池さん
■西村美恵子さん(78)
子どもが泳げるように、と親子で入会。心地よい疲れが最高。世界のスイマーと一緒に泳いだのも良い思い出。この年になっても元気。骨密度は20代~40代です。今年はダイビングを200本目指してます。
体も心も健康水泳で趣味の幅も広かった西村さん
■近藤眞さん(74)
健康管理を考えて入会しました。今も病院いらずです。継続できたのは泳ぎ終わった後の爽快感と、息抜きのズル休み(笑)。自己研さんができる貴重な友人と出会えたことにも感謝。
記念祝賀会盛大に
同社では3日、40周年を記念して祝賀会をホテルKSPで開催した。当日は総勢65名のスタッフが集まり、節目を祝った。
その中、挨拶に立った創業者の一人で会長の小倉邦夫さんは「皆のおかげで40年を迎えられた」とスタッフらに感謝の言葉を送り万雷の拍手を浴びていた。
40年を支えた小倉邦夫会長(右)、次代を担う小倉謙社長(左)
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4月12日
4月5日