市政報告 「習熟度」よりも「少人数制」 川崎市議会議員 石川けんじ
福田市長は、「100%の子どもが『わかる授業』を目指し、小学校高学年から中学校で『習熟度別クラス』の考え方を導入したい」と述べています。私は、「わかる授業」というのなら、小学校3年生以上の少人数学級を進めることこそ必要だと思います。習熟度に応じ、クラスを分けて教えるというのが「習熟度別クラス」です。「わかる子」には、より高い内容の授業を、「わからない子」には、基本を丁寧に教える、一見、良いことのように思えます。しかし、文科省の調査でも、「習熟度別の授業」で学力がついたということは実証されていません。私には「習熟度別クラス」で差別され学習意欲を無くしてしまうという弊害の方が大きいように思えます。
犬山市教育委員を務めた中嶋哲彦教授の講演会で「学び合うことの大切さ」を改めて教えていただきました。学習の中で「どうしてそうなるの?」と「わからない」と問題提起することが、「わかった子」の理解をさらに深めることにもなる。何よりも、知識を共有することの大切さを体験することで、共同性を作り出す術とその困難さを学びとれるようになるという指摘は、教育の目的が「人格の完成」にあることを改めて考えさせられました。
日本共産党川崎市議会議員(宮前区) 石川けんじ
〒216-0024 川崎市宮前区南平台18-15
TEK:044-978-0456
FAX:044-978-0345
|
|
|
|
|
|
|
<PR>
4月19日
4月12日