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聖マリアンナ医科大学病院 看護専門相談員に聞く 第11回 精神病の基礎を知る
聖マリアンナ医科大学病院(区内菅生)で外来相談を担当する専門・認定、病棟看護師に聞いていく。11回目となる今回は精神科看護相談について。
近年増加傾向にある精神病だが、誰にでも起こりうる身近な病気だという。「まじめな人や几帳面な人などに多く見られることがあります」と看護相談を担当する病棟看護師の比佐奈保子さん。周りを気にする、部屋にこもりがちになる、光を気にするなど、普段と異なる行動をとるようになったら注意が必要だ。「身近にいる家族が気づくケースが多いです。変だな、と思った時点で精神科を受診してほしい」と比佐さん。
相談では「毎日20分歩く」「電車に乗って2駅先まで行く」といった身近な目標を一緒に考え、次回の相談までにその目標に取組んでもらう。比佐さんは「精神病の患者さんの多くは、掲げている目標が高すぎる場合があります。まずは小さなことから、自分を認めてあげることが大切です」と話す。
精神病の患者にとって最も重要なのは内服の継続だ。「自分の意志で継続できるようになるのが一番ですが、難しい場合が多いため家族の支えが必要です」と話す。しかし、家族が病気を受け入れられない、頑張りすぎて家族が倒れてしまうということも多いという。「無理せず早めに、専門機関に相談してほしい」と話す。
■精神科看護相談――内服継続、社会復帰ついての相談。対象は入院歴のある外来患者と家族。不定期(主に外来受診日の診療前後に実施)。1回1500円。詳細は同医大病院【電話】044・977・8111(代表)神経精神科外来まで。
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3月22日