馬絹の花桃が旬 ひな祭りに合わせ
区内馬絹で生産され、かながわ名産100選にも選ばれている「馬絹の花桃」が3月3日の桃の節句を控え、出荷の最盛期を迎えている。
馬絹は江戸時代から続く伝統ある産地で、現在も多くの花桃や梅を出荷している。枝を切断して束ねる馬絹の伝統技術「枝折り(しおり)」の第一人者で、川崎マイスターにも選ばれている吉田義一さんと息子の恵一さんの作業場でも出荷作業が大詰めを迎えた。「昔は長めのサイズで出荷していたが、近年は家庭でそのまま使えるよう60センチほどの短い枝で出荷する」と吉田さん。「最近は技術もあがってきた。見栄えの良し悪しは腕にかかってくる」と話す。
花桃は、蕾がまだ固い時期に枝を伐採し、枝折りで束ね、温度と湿度を高くした室(むろ)と呼ばれる暗室に入れる。その後、2から3分咲きになったところを出荷する。蕾の色や固さを見て室に入れる日数を調節するという。
吉田さんは「家庭に届く頃に、丁度見ごろできれいな花桃を楽しんでもらえれば」と話す。
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4月12日