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聖マリアンナ医科大学病院 看護専門相談員に聞く 第12回 慢性の肺疾患、原因の9割が喫煙
聖マリアンナ医科大学病院(区内菅生)で外来相談を担当する専門・認定看護師に聞いていく。12回目の今回は、慢性呼吸器疾患看護相談について。
慢性呼吸器疾患は、喘息や睡眠時無呼吸症候群など呼吸器に関連するさまざまな疾患の総称。なかでも相談の8割以上を占めるのが慢性閉塞性肺疾患(COPD)だという。
「COPD患者の9割以上は喫煙が原因です」と慢性呼吸器疾患看護認定看護師の永利公児さん。主な症状は息苦しさや長く続く咳や痰。徐々に進行していくため「年齢的なものだと勘違いして、見過ごしてしまう方もいます」。そのため症状が進行してから受診するケースが多いという。「初期の段階で対処できれば軽度で済むこともあります。息苦しさなど、少し変だなと思った時点で受診してほしい」とも。一番の予防法は禁煙。相談の際に、禁煙のアドバイスや禁煙外来の紹介も行っている。
症状が進行すると、在宅酸素療法(HOT)を導入する。相談では、HOTを使用しながらの生活のアドバイスも行う。COPD患者には運動や食事など、自分で生活に制限をかけてしまう人も多いという。永利さんは「運動は積極的にしてほしい。筋力が低下すると息苦しさが増してしまいます」と話す。
息苦しさから、これまで出来ていたことが出来なくなることも多い。「相談では出来ることを一緒に探していきます。日常のちょっとした悩みを共有できれば。まずは気軽に相談に来ていただきたい」
■慢性呼吸器疾患看護相談――疾患を抱える患者、家族の療養生活における相談や在宅酸素療法の導入、管理相談。対象は外来患者。毎月第2・4(月)、午後1時から5時まで。保険診療。詳細は同医大病院呼吸器・感染症内科病棟【電話】044・977・8111(内線6830)まで。
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4月19日
4月12日