宮前区馬絹に住む吉田義一さん(69)は(一社)日本花き生産協会が2年に1度開催する全国大会で功労賞に選ばれた。吉田さんは「技術継承や後継者の育成などこれまでやってきたことが認められて嬉しい」と喜びを語った。
同協会は全国の花き生産者が加盟する組織。2年に1度の全国大会、そこで顕著な貢献をした人物(団体)がいた時のみ功労賞を送っている。今回は6人と2団体が選ばれた。
吉田さんは宮前区馬絹出身。昭和36年から家業の枝物切り花栽培を継ぎ、現在に至る。その中、新品目の導入による経営拡大、促成技術の改善などに取り組み地域農業振興に大きく貢献。特に花桃の栽培では枝物を結束する伝統技術「枝(し)折り」を、独自に機械を取り入れ効率化。さらに通常竪穴などで使いにくかった開花促進用のふかし室を地上に設置するなど生産性の向上を図り、馬絹の枝物を全国的に有名にした。
近年では後進の育成にも尽力。吉田さんの技術力の高さを聞きつけた県内外から訪れる若手に対して指導を行っている。
また2008年度には農林水産省から「農業技術の匠」に選ばれた他、翌年度には「かわさきマイスター」の認定を受けた。吉田さんは「これからも皆さんに喜んでもらえるよう一層努力してきたい」と話した。
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