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地域医療への取組みを紐解く 第4回 安心安全の抗がん剤治療を目指す 聖マリアンナ医科大学病院
聖マリアンナ医科大学病院(区内菅生)が目指す『地域に根差した医療』への取組みを紐解いていく。
今回は「抗がん剤の服薬指導」について。様々な副作用がある抗がん剤を安全に安心して飲めるよう、同大学病院では薬剤師による服薬指導に加え、街の薬局との連携を図っている。
入院して治療するイメージが強いがん治療だが近年では通院での治療が増えてきているという。「その分自宅での副作用のセルフケアが重要」と話すのは薬剤師の塩川尚恵さん。「薬の種類も年々増えるため、正しい飲み方で副作用と付き合っていくことが大切」とも。
外来の待ち時間を利用しての服薬指導に加え、相談にも応じてくれる。「外来だけでは時間も限られているため、指導や相談が十分にできない。じっくりと相談できる時間を作りたかった」と塩川さん。副作用には様々な症状があり、危険なものもあるため、自己判断せずに相談することが重要だという。
さらに、同大学病院では服薬の記録や副作用の症状を記入する「服薬ダイアリー」を使用して患者・病院薬剤師・薬局薬剤師が情報を共有している。「病院で言われたことが薬局でうまく伝わらない…」そんな悩みをもつ患者も多いという。塩川さんは「薬剤師同士が情報を共有することが患者様の安心につながる」と話す。
同大学病院では薬局との連携を強めるため、定期的に院外薬局との勉強会を行っている。服薬指導の方法や新しい薬の副作用などについての説明のほか、ロールプレイやディスカッションも行う。「お互いが顔の見える関係を築くことでスムーズな医療につなげたい」と多くの薬剤師の参加を呼びかけている。
■抗がん剤服薬指導・相談―同医大腫瘍センター塩川さん・湊川さん【電話】044・977・8111(代表)
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3月22日