(PR)
地域医療への取組みを紐解く 第6回 勤務犬で心のケアを 聖マリアンナ医科大学病院
聖マリアンナ医科大学病院(区内菅生)が目指す『地域に根差した医療』への取組みを紐解いていく。
今回は患者の心のケアを目的とした勤務犬の導入に向けての取組みについて。
施設常勤勤務犬とは
勤務犬は患者やその家族の心のケアをおこなう動物介在療法の役割を担う。複数の施設を訪問するセラピー犬とは異なり1つの施設に常勤することで継続的に患者に寄り添い、治療現場でスタッフと共に活動する。
定期的な動物介在活動を実施
同大学病院では(公財)日本盲導犬協会や(社福)日本介助犬協会の協力で毎月数回、犬を使った動物介在活動を行っている。
今月10日には(公財)日本盲導犬協会からビジュとスピカの2頭が病院内の3病棟を訪問。人懐っこい可愛らしさで患者からの人気を集めた。実際に触れ合った患者からは「毎回楽しみにしている」「すごく癒される」と笑顔が溢れた。
現在は勤務犬導入検討委員会のメンバーが中心となって活動を行っており、メンバーらは「患者さんの表情がすごく変わる。リハビリや闘病意欲にもつながるので活動を続けていきたい」と話す。活動の際には事前に聞き取りをおこない、犬アレルギーの患者や抵抗力の弱い患者に対してもしっかりとした対応がされる。犬が苦手な患者には犬と合わないよう配慮するなど、訪問病棟との連携を徹底している。「皆様に配慮して活動をおこないますので安心してほしい」と理解を求めている。
なお、現在は国内2カ所の小児医療施設に施設常勤勤務犬が導入されている。同大学病院では、来年春の大学病院では初となる勤務犬導入を目指している。「治療や闘病でストレスを抱える患者さんのケアに広がりをもたせるためにも導入を実現させたい」としている。
■聖マリアンナ医科大学病院――【電話】044・977・8111(代表)
|
|
|
|
|
|
3月22日