2015年の年頭に当たり当紙では野本紀子宮前区長にインタビューを行った。昨年4月の就任からおよそ9カ月。野本区長は若手職員の活躍によるサービス向上や子育て世代の支援、区民協働のまちづくりなどを語った。
(聞き手 原田一樹)
―昨年1年を振り返って 出生、結婚、転居など、人生の節目ごとに訪れる区役所は、最も身近な市政の窓口です。宮前区役所では、来庁される皆様のそれぞれの目的に沿って、的確・着実に業務を遂行するとともに、若手職員チームが中心となって、区役所全体のサービス向上に取り組んでいます。昨年は夏の暑さ対策に、窓口の受付番号をうちわで配る「番号deうちわ」や、婚姻や転入の際の記念撮影コーナーのアイデアを実現しました。今年も職員全員で力を合わせて、皆様の安心で幸せな暮らしのお役に立っていきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。
―宮前区の今年の重点施策は
宮前区は年少人口の割合が、市内で最も高い区です。子どもや子育て世代の支援に力を入れていくとともに、それらの制度や事業を十分に活用していただけるようフェイスブックなどによる情報発信も強化していきたいと思います。
また宮前区では、男性の平均寿命が全国第2位になるなど、元気なシニアが増えています。地域の先輩として、豊富な知識や経験を活かしていただき、誰もが暮らしやすい持続可能なまちを実現していきたいと思います。
―区長が描く将来の宮前区は
着任してすぐ、この街には不思議な魅力があることに気づきました。歩くだけで気分が爽快になるのです。
先日、ある区民の方が「私の家の前は沢山の人が散歩しています。庭先には、なるべく四季折々の花が絶えないように植えているのですよ」と楽しそうに話されていました。この街の秘密は、誰かの思いやりや創意工夫があちこちに散りばめられていることかも知れません。自分達の街を愛して、自分達で創っていく心が、将来もこの街のDNAであり続けてほしいと思います。
―区民へメッセージをお願いします
今春、宮前区野川の影向寺と高津区千年の橘樹郡衙跡の一帯が橘樹官衙遺跡群として、川崎市初の国史跡に指定されることになりました。歴史の古いまち、宮前区。区内に残る遺跡の数々は、この地で暮らした人々の確かな足跡を、現代の我々に伝えてくれます。そして、今ここに暮らす私達が、過去と未来の双方から、このまちを託されていることを教えてくれます。
折しも、今年は川崎市の新しい総合計画を立てていく年です。将来の社会の変化を見通して、安心して住み続けられる、さらには、移り住んで来たくなるまちづくりを進めていくために、区民の皆様と御一緒に、このまちの未来を考えていきたいと思います。
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