川崎市は、2015年度市当初予算案を発表。現在来月18日までの会期で開かれている市議会第1回定例会で審議がされている。市全体の一般会計は約6189億円。このうち宮前区の予算額は、前年度から約2億5000万円増の約7億9600万円となっている。
発表された市一般会計当初予算規模は、過去最大規模の6189億円(対前年度比18億円増)。このうち宮前区の予算額は、前年度から2億5565万3千円(47・3%)増の7億9630万円。主な事業別では、「区の機能強化に向けた取組」が前年度5千万円から2億9885万5千円に大幅増額されており、それ以外の増額は「総合的なこども支援の推進」が対前年度比7・3%増の1027万7千円、「区役所サービス向上への取組」が8%増の486万7千円、「道路の維持補修」が1・5%増の3億4121万6千円。また新たに「地域福祉・健康づくりの推進」に35万9千円盛り込まれている。
区の権限を強化?
今回大幅増額となった「区の機能強化に向けた取組」は、【1】区役所施設等の管理運営のための予算権限の移譲【2】区の新たな課題に即応するための取組-の2点が位置付けられている。
福田市長は、就任後「市行財政運営に関する改革プログラム」を策定。2014および15年度を対象期間として、市民と直接触れ合い、市民生活に近い区役所が責任と権限を持ち、地域の課題を解決していくことが重要という観点から、今後予算や権限の移譲を行うなど権限強化に向けた取組を進めるとしている。
その一環として予算が付けられた形だが、具体的な内容を区担当課に聴いてみると、【1】については、これまで市の市民・子ども局で一括して管理していた各区役所の庁舎の維持管理費を今回各区役所に分配し、各所での管理に移譲。また【2】についても、2014年度当初予算に初めて各区に盛り込まれた「区の新たな課題即応事業費」の500万円を、今回も同額付けたものという。
区では「【1】についての区役所の維持管理費用は特に今回は前年度まで所管だった市担当局が予算申請しており、当然相応額がかかると思われる。仮に緊縮を図り、余ったとしても簡単に他の用途に使えるものでもない。また、【2】に関しての500万円も前年度同様予算取りをしていない新たな課題が生じた際のための費用なので、こちらも他の用途には使えない」と話す。
市では、2014年度の「区の新たな課題即応事業」から福田色の「区の権限強化」の取組と位置付けているが、今回の予算がどのように実質的な効果として反映されていくのか注目される。
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