6月1日のアユ釣りの解禁を控え、多摩川の二ヶ領上河原堰では上流をめざすアユが銀鱗を光らせ魚道を跳ね上がっている。
この天然アユは、今や清流を取り戻した多摩川のシンボル。1990年頃から遡上数が増加し、多い年には200万尾を超えるほど。
川崎河川漁協組合の総代で淡水魚類・魚道研究家の山崎充哲さんによると、現在のアユの体長は5〜10センチ。数は例年に比べて半分程度とみていて、「この冬の寒暖の差が大きかったことで海と川のバランスが崩れたのではないか」と話す。ただ、「数が少ない分、大きく成長するのではないか。今年は塩焼きにできるほどのサイズが多く釣れるはず」と期待を寄せる。
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