昭和音楽大学テアトロ・ジーリオ・ショウワ(麻生区)で12月20日に公演する韓国子ども合唱オペラを、児童養護施設やフリースクールの子どもたちに鑑賞する機会をつくろうと、市民有志が「サンタクロース・プレゼント川崎」プロジェクトを立ち上げた。日韓国交正常化50周年の節目年を迎え、両国の友好関係の深化を草の根レベルで後押ししていきたい考えだ。
「サンタクロース・プレゼント川崎」は、山田長満川崎商工会議所会頭、裵重度(ぺェチュンド)社会福祉法人青丘社理事長、江井茂一般社団法人川崎自治研究センター理事長、家安勝利昭和音楽大学演奏センター長ら有志で結成された。「芸術鑑賞する機会の少ない子どもたちに、韓国芸術文化への理解を深めてもらうきっかけになれば」とメンバーの一人である飯塚正良さんは期待を寄せる。
子ども合唱オペラ「王子とクリスマス」は、19世紀末から20世紀初めの朝鮮が舞台。李朝最後の王子が街の教会学校に迷い込み、西洋文化に触れつつ、朝鮮が置かれる厳しい現実を肌で知る。そうした中、1人の貧しい少年との出会いと別れを通し、王子を人間的にも社会的にも成長させていくストーリー。ソウル公演では毎年チケットが完売するほど人気があるという。
日本初となる公演は12月20日に昭和音楽大学テアトロ・ジーリオ・ショウワで午後3時から開かれる。字幕付きでソウル市少年少女合唱団が出演し、昭和音楽大学テアトロ・ジーリオ・ショウワ・オーケストラが演奏する。
プロジェクトでは児童養護施設やフリースクールの子どもたちやその保護者200人に鑑賞してもらおうと、寄付金を募る運動を展開する。目標金額は50万円。寄付金の受け付けは一口1000円からで、チケット購入代とバス輸送代などに充てる。問い合わせは、事務局(【電話】044・244・7610)。
昭和音楽大学によると、同公演の一般チケットは大人前売り2500円、学生前売り2000円、5歳から高校生までは前売り1500円で販売している。
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