旭化成建材(株)のくい打ちデータ改ざん問題で中原区の宮内小学校でも同社が施工したくい打ちデータの一部に流用があったことが判明。川崎市では12日に同小学校で住民説明会を行なった。同社は市が参加要望をしていたが事前に断られていたため不参加だった。
市によると、09年10月から11年2月にかけて行われた同小の改築工事において、固い地盤の支持層を確認する電流計や、くいを固定するために注入するセメントミルクの量を確認する流量計のデータで別のくいの記録が流用されていた。今回流用が判明したくいは全119本のうち21本だった。
市はすでにくいの調査を実施しており、市担当者は説明会で「目視調査をおこなったが建物の傾きや異常なひび割れなどがないことを確認し安全性に問題がないことを確認できた」と説明する。しかし住民らは市からの説明に納得がいかない様子で多くの質問や要望が出されたという。同小PTA会長の吉野弘樹さんは「もう少し具体的な調査を実施し安全だと言い切れるデータを示してほしい。親として何より子どもたちが安心安全に学校に通えることが願いです」と話した。
住民の要望に対して市は「国の動向を踏まえながらになるが、やれることはやりたいと考えている」としている。
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