市政報告Vol.3 子どもたちに安全公平な教育環境を まちを支える農業の振興にさらなる注力を 川崎市議会議員 矢沢たかお
川崎市議会第5回定例会が12月21日に閉会しました。私自身は「学校施設の課題について」「都市計画道路の進捗について」「都市農業振興について」の3項目について市に質しました。今回、取り上げたいのが、学校施設の課題と都市農業についてです。
学校施設の課題
現在の市立中学校では、プールがない学校が6校、武道場がない学校が13校あり、施設不足が保護者の不公平感につながっています。また、市内小中学校は建築後30年を経過するものが過半数を占める状態となっており、老朽化は深刻です。市の長期保全計画は改修により目標耐用年数の長寿命化を図り、改築を先延ばしする内容で、いずれは集中してしまうことが想定されることを指摘。市は事業の集中を避け、計画的に取り組めるよう検討すると答弁。また不足している教育環境の整備は必要だと認識の上、将来的な児童生徒数の動向を踏まえ、施設のコンパクト化と併せて、設置に向けて検討すると答弁しました。不公平感の解消、施設の老朽化対策は教育現場では当然のこと。今後も注視していきます。
都市農業振興
都市部の農業は緑地・環境機能や、教育・福祉機能、レクリエーション機能、防災拠点として機能する大切なものです。しかし、市の予算を見ると公園緑地約735haに約21億円、農地約588haに約2億円と市内面積に比べ予算に大きな差があります。面積の違いもあるかと思いますが、横浜市と比較すると約4分の1、その他の都市と比べても低く、都市の中で多面的な役割を担う農業に関して対策が不足しているのではないかと考えます。また、都市部の農家の経営状態は厳しく、その多くは、農業以外からの収入に頼らざるを得ない状況で、後継者不足も課題となっています。
川崎市では国の都市農業振興基本法に則り策定が進んでいる「農業振興計画案」があります。市には現在の市内の農家の現状をしっかり把握し、次世代にとって、魅力ある農業の実現を目指すよう訴えました。
今年も地域のみなさんの声に耳を傾け、取り組んでいきたいと思います。ご意見等をぜひお寄せ下さい。
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