宮前ガバナンス3月号 連載寄稿 ロボットスーツHALを装着! 「技術革新はここまできたか」 川崎市議会議員 石田やすひろ
川崎市殿町の国際戦略拠点(キングスカイフロント)では、ライフサイエンス機能の産業集積を目指し、特区を活用したまちづくりが進んでいます。そこに、茨城県つくば市に本社を置くサイバーダイン社が最先端医療開発産業の創出を目指して進出することが決まっています。
サイバーダイン社が開発するHAL(Hybrid Assistive Limb)は、サイバニクス技術を駆使したロボットです。このロボットは人間の手足に装着し「動かしたい」という感情が生体電位信号となり皮膚表面に漏れ出す、それを感知して、力不足の筋力をアシストします。脳・神経系への運動学習により、手を曲げようとする脳波の指示によってHALの関節が曲がる仕組です。特に、力仕事の多いリハビリーテーションや介護分野での活用が期待されています。
写真は、川崎国際環境技術展において展示してあったサイバーダイン社のHALを、実際に装着した時のものです。手を曲げようと動こうとするだけで、実際に力強くアシストしてくれました。少し訓練するだけで、動作に追随するということではなく、先にお話しした脳からの信号だけで動かせるようになるそうです。
高齢化社会の到来において、サイバーダイン社と本市との連携は、高齢者福祉の向上と健康回復のサポート体制に機能します。しかも、特区内に立地することは、集積する関係機関との連携による相乗効果をもたらします。川崎市議会からも引き続きウエルフェアーイノベーションを支持し、健康増進のための施策を拡充していきたいと思います。
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3月22日