市立有馬中学校野球部が、先月開催された文部科学大臣杯第8回全日本少年春季軟式野球大会に出場。初の全国大会で見事ベスト8入りを果たした。快挙の要因はチーム方針の「0回表に全力を注ぐ」にあった。
有馬中野球部は、昨年秋に3年生が引退し1・2年生29人の新チームが始動。9月の文部科学大臣杯県予選で優勝後、関東大会も突破。初の全国切符を得た。
同大会は、中学1・2年生(新2・3年生)対象の、学校・クラブを問わないチームによる大会。全国大会は先月24日から27日まで静岡県内で開催され、32チームが出場した。
有馬中は1、2回戦を勝ち上がり8強に進出。準々決勝で高知県代表の明徳義塾中に1対7で敗れた。
同部の副顧問を3年務め、昨年度から顧問(監督)となった佐藤拓也教諭(31)は「体も大きくなく、図抜けた選手はいない」というチームの発足時に、勝ち抜くための策として「チームの約束・方針を徹底すること」を諭した。それは戦略・技術的なことではなく、「挨拶など普段の生活から何事にも真摯に取り組むこと。そして一瞬・1秒・1球…”1”を大切にすること」。佐藤教諭そして瀧口颯(はやて)主将(3年)ともに「試合前までの準備で勝敗は決まる。0回表に力を注ぐ」と口を揃えることからも深い共通理解が窺える。
選手たちが練習を大切にし、互いに声を掛け合いチームとして成長を続ける。それを実感する瀧口主将は「目標は全国制覇」と言い切った。
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