神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
宮前区版 公開:2017年5月5日 エリアトップへ

川崎市 橘樹官衙遺跡群の活用検討 資料展示や散策路の提案も

文化

公開:2017年5月5日

  • X
  • LINE
  • hatena
橘樹官衙遺跡群の正倉跡
橘樹官衙遺跡群の正倉跡

 宮前区野川と高津区千年にまたがり、市内初の国指定史跡となった橘樹官衙遺跡群(たちばなかんがいせきぐん)。現在その活用について市の計画が練られている。議会では学習教材としてジオラマ等資料展示や、散策路の整備などの提案もあり、史跡を活かしたまちづくりが注目される。

 橘樹官衙遺跡群は、古代武蔵国橘樹郡の役所跡「橘樹郡衙(ぐんが)跡」と、その西側に隣接する「影向寺(ようごうじ)遺跡」で構成される。

 全国で発見されている郡衙跡は約60ヵ所あるが、郡寺とともに発見されるケースは珍しく「地方官衙の経過を辿れる希少な遺跡」として評価され、2015年3月に市内では初の国史跡に指定された。

 福田紀彦市長は指定答申時に、「今後、市の貴重な宝として50年、100年先を見据えた整備を行い、全国にその魅力を発信し、本市のさらなる文化的発展につなげたい」としていた。

 そこで市は、昨年度に大学の考古学教授や文化財研究員ら学識者のほか、オブザーバーに地元保存会、町会のメンバーらも含めた調査整備委員会を発足。同遺跡群の管理・活用に関してのマスタープランとなる保存活用計画を今年度中に策定すべく検討を進めている。

 市教委は「具体的な整備等については、保存活用計画を踏まえて、18年度以降になる」とし、国史跡を活かしたまちづくりを模索していく。

議会ではジオラマ展示案も

 一方、昨年12月の市議会で、長年にわたり閉鎖されている高津区子母口の橘公園内にある旧西部公園事務所の活用案を議論。

 その中で地域にある橘樹官衙遺跡群をはじめとする貝塚や古墳を活かした【1】学習用教材とするために公園事務所内に当時を再現したジオラマ展示等資料館を設ける【2】より身近な資源とするため公園を含めた緑地等とつないだ散策路を整備する―といった提案がされた。

 それに対し教育長は、「有用」としつつ、「同遺跡群の保存活用計画を受けた上で、関係局区と検討したい」と答弁している。

 同遺跡群の橘樹郡衙は奈良・平安時代の役所とみられており、9世紀中ごろに姿を消したことが明らかになっている。一方、影向寺は、古代の影向寺が7世紀後半から8世紀前半の創建と推定されている。
 

宮前区版のトップニュース最新6

使いやすく大幅増補

川崎市

使いやすく大幅増補

おくやみガイドブック

4月19日

「川崎の町名」改訂版発行

日本地名研究所

「川崎の町名」改訂版発行

新たな「由来」などを反映

4月19日

菅生に大型リユース拠点

菅生に大型リユース拠点

官民連携でごみ削減へ

4月12日

仲間と歌いつなぐエール

能登半島地震復興ソング

仲間と歌いつなぐエール

市長や市議も「個人」で参加

4月12日

市民の「誇り」向上

市民の「誇り」向上

都市イメージ調査

4月5日

女性管理職は過去最高

川崎市

女性管理職は過去最高

職員2024年度人事

4月5日

永代供養・合祀墓は4万円から

納骨にお困りの方「眞宗寺」の永代供養墓は後々の費用なし、生前申込・改葬代行

044-965-0965

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月19日0:00更新

  • 4月5日0:00更新

  • 3月22日0:00更新

宮前区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

宮前区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月20日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook