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宮前区版 公開:2017年6月30日 エリアトップへ

区観光協会長社福理事長 川島芳茂さん勇退 地域経済・福祉の発展に尽くす

社会

公開:2017年6月30日

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本紙の取材に応じる川島芳茂さん
本紙の取材に応じる川島芳茂さん

 川島芳茂(よししげ)さん(83)=宮崎在住=が宮前区観光協会会長と社会福祉法人みのり会理事長の役を6月に退任した。川島さんは宮前区商店街連合会の元会長。宮前区の発展を支え、見守ってきた人物だ。第一線を退いた川島さんに、これまでの活動を振り返ってもらった。

基盤築き次代へ

 川島さんは1933(昭和8)年12月生まれ、世田谷区用賀の出身。

 2つの役を引退することについて川島さんは「年齢的に体力、頭も衰えてきた。2つの役をやる以上は『やり遂げる』と走り続けてきたが、次の人にバトンタッチできる基盤が築けたと思い引退を決断した」と胸中を明かす。

本業はカメラマン

 川島さんは30代後半でサラリーマンから転身し、馬絹に写真スタジオ、プリントの「誠光堂」を構えた。当時周辺に店は少なく、馬絹の交差点付近に数軒の商店があっただけという。その後、宮崎台駅前に店を移転、2号店を宮前平ショッピングパーク内に出店した。川島さんは主にカメラマンとして撮影に従事し、東急建設などから建築写真を請け負っていた。

 宮前区が高津区から分区する前には、高津区商店街連合会の副会長を務めたこともある。分区後には3代目となる宮前区商店街連合会の会長に03年就任。3期6年務めた。11年から宮前区観光協会の会長に就き、3期6年を務めた。

区民祭の立役者

 昨年35回目の開催、今では宮前区のお祭りとして定着している宮前区民祭だが、82年第1回目の開催の仕掛け人が商店街連合会会長時代の川島さんだった。「古くから宮前区に住む人も、新しく住みはじめた人も、みんな一緒にやりましょう」。北部市場を会場に、宮前区が一体となるイベントを手掛けたという。「あんなお祭りは他にはなかったよ」と目を細める。

障害者福祉を応援

 区民祭で川島さんが出会ったのが、障害のある子どもを持つ母親たちだった。この母親たちは、地域に障害者の作業所を立ち上げようと活動しており、資金集めなどのために区民祭に出店したいと川島さんに相談。この活動が障害者支援施設などを運営する社会福祉法人みのり会の前身だ。川島さんは「宮前区は障害者福祉が遅れており、障害者が働く場所、集う場所がなかった」と当時を振り返り、「『お手伝いできることがあればやるよ』とバックアップの立場だったが、いつの間にか当事者になっていたよ」と笑う。

 地域の篤志家の協力もあり、区内初の障害者地域作業所「宮前こばとの家」が開設されたのが85年のこと。社会福祉法人みのり会が認可されたのは92年。04年に理事長に就任する前から川島さんはずっと水面下で活動を支えてきた。

正義感が原動力

 なぜ長年に渡り地域の活動に身を投じてきたのか。川島さんは「子どもの頃から大人になったら良いことをしたいという正義感があった。一生懸命に働けば良い時代が来るだろうと夢中だった。そして一生懸命に真面目に働いていると周りの人が協力してくれた。大勢の力に支えられてここまで走ることができた。でも奥さんには苦労かけたね。これからは少しゆっくりしたい」と語った。

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