宮前ガバナンス8月号 連載寄稿 風水害から身を守る! 〜警報を的確に理解することから〜 川崎市議会議員 石田やすひろ
風水害の危険が迫っている時に川崎市から発せられる避難に関する情報は様々です。情報をキャッチしたら、的確な行動に繋げなくてはなりません。出される情報には、段階毎に違いがあります。実は、その見分け方を知っているようで知らないものです。その一例として、避難指示(緊急)と避難勧告の違いです。
避難勧告は「災害による被害が予想され、人的被害が発生する可能性が高まった場合に発令されます。対象住民に避難を勧めるが強制するものではありません」。避難指示は「状況がさらに悪化して、災害による人的被害の危険性が非常に強まった場合や人的被害が発生した場合に発令されます」。つまり避難勧告よりも強制力は強くなります。
土砂崩れの危険性が迫った場合については、次の状況になった場合、避難勧告等が発令されます。避難勧告は、【1】川崎地域に土砂災害警戒情報が発表された時、【2】大雨警報(土砂災害)が発表されている状況で、川崎市内で1時間に100ミリを超える猛烈な雨が観測された時、【3】がけ崩れの前兆現象が発見された場合など、いずれかに該当する場合に発令されます。
避難指示(緊急)については、【1】土砂災害警戒情報が発表され、かつ、土壌雨量指数メッシュデータが土砂災害警戒情報の基準を実況で超過した場合、【2】土砂災害警戒情報が発表されている状況で、川崎市内で1時間に100ミリを超える猛烈な雨が観測された場合、【3】土砂災害が発生した場合など、いずれかに該当する場合に発令されます。
夏は、大気が不安定となり局地的な豪雨が起こる危険性が高まります。災害の種別(洪水・土砂災害・高潮災害)によってその避難行動も異なってきます。これらの違いを十分に理解した上で、早めの行動が必要です。行政から出される情報に注意しながら、的確な判断と行動を取ることが重要です。危機管理は、事前の備えから始めたいところです。
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3月22日