県議会議員(自民党)持田文男 新春県政報告 初心を大切に、前進する年に 企画/持田文男事務所障がい者との共生、東京五輪、経済活性化策など語る
――昨年を振り返って
持田―おかげさまで、非常に充実した1年を過ごすことができました。県では、たくさんの方々が殺傷された「やまゆり園」の事件に関する進展がありました。一昨年、施設の全面的な建て替えという方向性が示されていましたが、親御さん、入所者さんの方々の意見をしっかり聞いたところ「もっと地域へ」という声がありました。その声を反映させる形で地域に根差した小規模なものを整備するという方向性が固まりました。施設を利用する方の個性を最大限に活かし、親御さんの気持ちを反映できる、よりベターなものです。ホームドアや点字ブロックなど物理的なバリアフリーはもちろん大事で、やらなければならない。しかし、一番大事なのは健常者と障害がある人との「心と心がふれあえるバリアフリー」だと思います。そこからバリアフリーは始まる。基本中の基本。まずは、そこからだと思います。
――東京オリンピックの開催も迫ってきました
持田―財政負担の方向性が見えてきました。神奈川県が将来的に使用していくものは神奈川県、オリンピックのみで使用するものは国などに負担をお願いすると仕分けができたので、今後、江の島の道路や湘南港の工事が進んでいくものと思います。そのなかで私が気にしているのが「緑」です。緑の整備は、建物のあとで木を植えるのは最後。いかにも「オリンピックのためにつくったものだな」と思われてしまわないように緑化も計画的に行ってほしいです。1回も芽吹きしていない樹木で外国の方を迎えるのではなく、本当に良い緑を外国の方に見ていただきたいと思います。
――県にとっても東京オリンピックは重要ですね
持田―オリンピック後のことも考える必要があります。せっかく外国の方に来ていただくのに単発ではもったいない。人口減の日本で経済における内需拡大は難しくなっております。医療や最先端技術など日本の素晴らしさを持ち帰っていただく仕掛けが肝要です。そのためにもオリンピックは1つのチャンス。殿町と羽田空港を結ぶ羽田連絡道路の整備も進んでいます。ビジネスがしやすい環境づくりを進めてまいります。
――観光も重要なキーワードになりそうです
持田―はい。今年は明治150年を迎えるということで、国が様々な施策を行います。その一環として、大磯町にある初代総理大臣・伊藤博文邸を中心に「大磯邸園」として国・県・町で整備していく方針です。神奈川県が有する素晴らしい宝、ポテンシャルを最大限に活かしていきます。
――宮前区に関しては
持田―鷺沼駅前の再開発に関して地元が要望書を提出しました。宮前区は鉄道駅が3つしかなく、急行がとまるのは鷺沼駅のみ。コンベンション機能やバス路線の拡充も求められます。私もできるだけ多くの区民の皆さまの声を聞き、区全体の利便性が向上するよう尽力していく所存です。
――今年の抱負を聞かせてください
持田―地域活動と議会活動、政党活動の3つを大事に。初心を大切にして、しっかり前に進んでいきます。
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4月19日
4月12日