障害児者への支援が拡大 市政報告 高校の通級指導、医療的ケア児について質す 川崎市議会議員 田村しんいちろう
これまで国に要望してきました、高校での通級指導の制度化がいよいよ来年度から実現します。そこで本市の具体的な内容と課題について聞きました。
市によると、高校での通級指導制度については、学校教育法の改正により「障害に応じた特別の指導」を、年間7単位を超えない範囲で高校の教育課程に加え、またはその一部に替えて実施することで、卒業に必要な単位数に加えることが可能になるということでした。その一方、「障害に応じた特別の指導」については必履修科目や総合的な学習の時間等に替えることができないなどの制約があり、各校の教育課程編成上の工夫が必要との課題認識も示されました。さらに本市においては30年度から通級指導を実施する県立高校3校や他県などでの取組や、市立高校における特別な教育的ニーズのある生徒の実情を踏まえ、検討していきたいということでした。
高校における通級指導の導入は、小学校から高校まで継続的に実施できる意義は大きく期待したいと思います。最後に市立高校における適切な特別支援教育の実施に向けた様々な取組を推進していただくよう要望しました。
医療的ケア利用可能施設
平成30年度に2か所開所
国は今年4月1日から施行される法改正で、「医療的ケアを要する障害児の支援体制を自治体において努めるもの」と定めました。現状と取組を質しました。
これに対し、本市においては庁内関係部署と協議し、平成30年度に関係団体、医療機関、病院、福祉事業所等を構成員として、医療的ケア児の支援体制の課題の共有や情報交換を行うとともに、医療的ケア児に関する協議の場の設置を予定していると前向きな答弁がありました。
また医療的ケア児の受け入れについては、医療的ケアが常時必要な利用者を受け入れた場合は、生活介護事業所等への市独自の加算を設け、看護師の配置と医療的ケアを必要とする方の受け入れを促進。さらに今年度創設した補助制度を活用し、医療的ケアを必要とする方が利用可能な生活介護事業所について、30年4月に多摩区、中原区の2か所で開所を予定している。今後は引き続き利用可能な施設拡大のための取組を、より一層進めていくとの答弁がありました。
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3月22日