高津区内の養蜂愛好家4人で作る「千年はちの会」(木嶌眞一会長)では、今年も蜂蜜の収穫ピークを迎えている。
同会の会員のひとり、大川健さん(千年在住・75歳)の庭では、4万匹から5万匹で1群を作るミツバチを4群飼育する。「これは今季採れたての蜂蜜。周辺の桜の蜜を吸っているからほのかに桜の香りがしない?」と大川さん。収穫は4月から6月に行われ、5月中旬頃から最盛期に入る。
大川さんの蜂蜜は、レンゲソウやミズキ、ツツジなど、自宅や周辺に咲く花の様々な蜜が混ざるため「百花」という。近年の収穫量は平均約90リットルだが、多い年は180リットル以上採れたことも。大川さんは「今年は気温の変化も大きかったので収穫期はやや遅め。収穫量はどうだろうね」と期待を込めて巣箱を眺める。
大川さんの養蜂歴は50年以上。父親が万屋を営む傍ら養蜂をしていたのを見て、自身も「庭で遊べる趣味」として始めた。
次第に評判が広まり、地域の農協で販売することに。地域の養蜂愛好家たち7人で「千年はちの会」を25、6年前に発足。以来、秋の農業まつりで同会として販売をしている。
大川さんは「蜂蜜を求めて行列ができる。『今年はやっと買えた』と喜ぶ顔を見ると嬉しい」と話した。
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