鷺沼駅前の再開発に伴い、川崎市は宮前区役所などの移転の可能性を含め検討を進めている。この件で、向丘地区連合自治会(渡邊浩志会長)が5月29日、川崎市議会に陳情書を提出した。渡邊会長は「是非を判断する材料が不足している。もっと慎重に議論を進めてもらいたい」と訴える。
「区役所移転に我々は賛成でも反対でもない。検討するための材料が不足したまま議論を進めるべきではない」。町会、自治会45単会で構成される向丘地区連合自治会の渡邊会長は今月2日に取材に応じ、こう訴えた。
陳情書には「移転のコストと建て替えのコストの比較検討の材料の公表」「学識経験者など専門家による外部の検討を行い市民に判断材料として示すべき」「1年未満という短期間で結論を導くのは時期尚早」などの意見が盛り込まれている。
五所塚町内会長の高久實さんは「今のままだと後世に禍根を残してしまう。(移転するならば)きちんとした理由がなければ」と話す。
渡邊会長は「市は『宮前区のミライを考える』と言っているが、現状では『鷺沼ファースト』と聞こえてしまう。本当に宮前区全体のことを考えているのか、理解しにくい」と苦言を呈する。
陳情は今月4日に開会した市議会の第2回定例会で、常任委員会に付託され、審査される見通し。
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